INAC神戸テゾーロ】JFA U-15女子サッカーリーグ2023関西 第14節 試合結果
[日時]
2023年9月18日(月) 80分ゲーム 15:30 K.O
[場所]
@希望が丘公園球技場
[結果]
INAC神戸テゾーロ 4−2 セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15
[得点]
34分:失点
38分:平七海
49分:失点
53分:岸田優花
75分:平七海
80分+1:黒崎琉衣
[スターティングメンバー]
GK:西本稀彩莉
DF:森結愛、北村礼、鈴村璃子
MF:野村七虹、大田ありす、森川美優、岸田優花、酒井千紘
FW:平七海、黒崎琉衣
[サブ]
DF:黒木咲那、中川百果、河嶋杏奈
MF:定兼愛莉、太田朱、山中あおい
FW:下江世夏
[交代]
2分:酒井千紘→河嶋杏奈
52分:森川美優→定兼愛莉
80分+3:黒崎琉衣→下江世夏
[コメント]
本日はJFAU-15女子サッカーリーグ2023関西第14節、セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15との関西リーグ最終戦の試合となりました。
試合前に1月に今のチームが始動して取り組んできた攻撃・守備の確認をして、それが今日の相手にどこまで通用するのかチャレンジしようというのと、この試合に勝って自分たちの力で優勝したと言える試合にしようという話をして試合に臨みました。
試合開始早々の前半2分、右サイドの中盤から出されたDFラインの間に出された縦パスに対してDFとGKの連携がうまくいかず、後ろからきた相手選手にシュートを打たれPAを出ていたGKが咄嗟にこのシュートをPAの外で手で止めてしまい、得点阻止で一発退場となってしまいます。このフリーキックは壁がなんとか防ぎますが、残りの80分を10人で戦うという状況になってしまいます。中盤を1人減らして1人少なくても守備的になるのではなく前線からサイドに追い込んで奪い、攻撃的なサッカーを仕掛けます。狭いところに追い込んで奪ったら幅を使いながらゴール前までボールを運びますが、ゴール前での人数が足りなかったり最後の精度のところでボールを失いゴールを奪うことができません。少し疲れが出始め自陣での守備の時間が続きプレスが遅れ出した34分、センターサークル付近から中央に縦パスを入れられると、1発で前を向かれDFの背後に浮き玉のボールを入れられます。このボールにDFの選手がついて行くことができず、GKとの1対1を決められ先制点を許してしまいます。それでも直後の38分、相手のゴールキックに対してDF鈴村が高い位置でプレスをかけると相手のミスパスを誘いペナルティーエリア付近にいたFW平にボールが渡ります。これを平が左足で豪快に決め試合を振り出しに戻し、1−1で前半を折り返します。
ハーフタイムに前線からの守備の確認と後ろの枚数は足りてるから怖がらずにボランチを押し出すこと、10人でも勝とうという話をして後半に臨みました。
後半に入り前線からプレスをかけてくる相手に対してDFラインでうまく相手のファーストラインを剥がすことができず、自陣での守備の時間が長くなります。それでも後半6分、鈴村からの長いボールをFWの黒崎が頭でそらし平がフリーで抜け出します。一度はDFに追いつかれますがこれをうまく交わし、シュートモーションに入ったところを後ろから来たDFに潰されますが、笛はならず得点とはなりません。後半9分相手の長いボールに対して一度はボールを奪いますが、DFの判断ミスでボールを奪い返されそのまま持ち込まれてシュートを打たれると、一度はGKが弾きますが転がったボールがゴールラインを割り、スコアを1−2とされてしまいます。得点を奪い返しにいきたいところでしたが、自陣に押し込まれる展開が続き奪っても長いボールが多くなりなかなかDFラインを押し上げて相手コートでサッカーをすることができません。相手の攻撃に耐えて迎えた後半53分、黒崎が相手DFの縦パスを足に当てるとこぼれ球を拾った平がセンターサークル付近で前向きのMF森川に預けると、森川が運びながら平に縦パスを入れ、そのボールを平が反転し左サイドを上がってきたMF岸田にパスを送ると、これを受けた岸田が縦に仕掛け角度の無いところから左足のシュートを打ちます。このシュートがGKの頭を超えサイドネットに決まり、苦しい展開の中で同点に追いつきます。ここから交代で入ったMF定兼が中盤でプレッシャーをかけれるようになるとDFラインも前への守備ができるようになり、押し込まれていた展開から少しずつ相手コートに入って行ける回数が増えていきます。後半35分、相手のCKを岸田がヘディングで弾くと平がダイレクトで前向きのMF大田に繋ぎ、大田が自陣からドリブルで40m運び、ボールを落とした後に長い距離をスプリントした平にパスを通すとアウトサイドのタッチで相手を交わしペナルティエリアまで運びシュートを放とうとしますが相手のスライディングで一度は止められてしまいます。このボールが相手に渡りますが大田が素早くプレスをかけボールを突くと、こぼれ球に反応した平が後ろ向きの状態から右足を振り抜きゴール右隅に逆転となるゴールを叩き込みます。後半のロスタイムには自陣で大田がいい守備からFKをもらうと、鈴村のロングフィードを左サイドで受けた岸田がトラップで相手を交わし、ドリブルでゴールラインまで運び柔らかいセンターリングをあげると、黒崎がこれを頭で合わせ追加点を奪います。その後、全員が集中力を最後まで切らすことなく最終戦を4−2の勝利で終えることができました。
ここから全国大会に向けて、DFのところの修正やビルドアップのクオリティ、ミドルサードでのボールの動かし方、アタッキングサードでの精度など取り組んでいかないといけない課題はたくさんあると思いますが、開始早々で10人になった中で2度の勝ち越しを許しながらも追いつき逆転するという素晴らしいゲームを選手は行なってくれました。 これは選手たちの力で出した結果だと言えると思います。選手に人の心を動かすのは、うまくいっている時じゃなくそうじゃ無い時にどれだけ頑張れるかだと思うという話をしてきましたが、今日の試合はピッチに立っていた選手だけでなく、サブの選手・応援に来てくれたテゾーロの選手の応援も含めてすごく感動させられました。本当に最高の選手たちであり、最高のチームだと思います。 そして、うまいだけのチームではなく強いチームになろうと日々のトレーニングに取り組んできましたが、間違いなく強いチームになっていっていると思います。
本日の試合をもって関西リーグの全日程が終了し、12勝2分の勝ち点38で関西リーグ初優勝という結果を残すことができました。この優勝は今年のチームだけで勝ち取ったものではなく、今の高3の時には全国には出させてあげられませんでしたが、県リーグで優勝してタイトルをチームにもたらしてくれ、チーム名が『INAC神戸テゾーロ』に変わった今の高2の代では県予選を勝ち抜き関西大会で優勝し、全国大会でも優勝チーム相手に善戦しただけでなく、関西リーグ昇格という財産を残してくれ、関西リーグ初参戦となった今の高1は目の前で優勝を決められるという凄く悔しい思いもしましたが3位という結果を残し、全国大会では優勝チームを後1歩のところまで追い詰め後輩の道標になってくれました。今、アカデミーにいる先輩たちだけでなく、INAC神戸U-15に今まで所属していた選手、そこに関わっていただいたスタッフ全員の積み重ねがあってこの『関西リーグ初優勝』を達成することができたのだと思います。
そして、選手・アカデミースタッフだけでなく選手が試合に集中できるように副審や4審、合宿の手配やトレーニングマッチのマッチメイクなど陰での仕事を常にしていただいてる越智さん、アカデミーを強くさせるために小学生のスクールに『Sクラス』を作り選手の獲得にも力を貸していただいた前強化部長、いつもアカデミー生のことを気にかけ応援していただいているTOPチームのコーチ・選手・トレーナーの皆さん、大事な試合の時には忙しい中でも必ず応援に駆けつけてくれるフロントスタッフの皆さん、スクールの選手や保護者の方と常にコミュニケーションを取り、アカデミーのことも助けていただいてる木内さんと藤村さん、いつも困った時は相談に乗っていただきアカデミースタッフであるわたしの話を親身になって聞いてくださる安本社長、アカデミーの選手の名前まで覚えてくださり試合会場にまで足を運びアカデミーのことを常に気にかけてくださっている文会長、色々な面でサポートをしていただいているスポンサー企業の皆様、いつも近くで話を聞き協力してくれ、助けていただいているレオンチーナの下川監督と田尻コーチ、こんな年下の言うことをいつも聞いて、色々とアドバイスをしていただける岡中GKコーチ、テゾーロに入ったばっかりで大変なことも沢山あるのにも関わらず、文句一つ言わず常に選手のことを考え自分のサポートをしてくれている高塚コーチ、最後に、色々と思うことはあると思いますが、どんだけ早い集合時間でも選手のために送迎やお昼の準備、選手が常にサッカーに向き合える環境を作り、大切な娘さんを預けていただいている保護者の皆様、どんだけ厳しいことを言われても歯を食いしばって一緒にトレーニングに取り組んでくれる選手たち、皆様の力で『INAC神戸テゾーロ』の歴史に新たな1ページを刻むことができたと思います。本当にありがとうございました。
今日という日が今年の最高の日にならないよう、全国大会に向けて日々のトレーニングをテゾーロの選手43名と取り組んでいきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
『INAC神戸テゾーロ 最高っ‼️』
[次回試合予定]
未定