[INAC神戸テゾーロ] 高円宮妃杯 JFA第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会 2回戦 試合結果
[日時]
2023年10月10日(日) 80分ゲーム 11:00 K.O
[場所]
@三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場
[結果]
INAC神戸テゾーロ 3−2 常葉大学附属橘中学校
[得点]
27分:平七海
41分:平七海
45分:失点
47分:失点
52分:平七海
[スターティングメンバー]
GK:宮地絢花
DF:森結愛、北村礼、鈴村璃子
MF:野村七虹、大田ありす、森川美優、友永衣美、下江世夏
FW:平七海、黒崎琉衣
[サブ]
GK:西本稀彩莉
DF:中川百果、河嶋杏奈
MF:定兼愛莉、大島杏里
FW:高田未來、沖口璃々花
[交代]
54分:友永衣美→大島杏里
71分:下江世夏→定兼愛莉
76分:大島杏里→河嶋杏奈
[コメント]
本日の試合はJFA第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会のベスト8進出をかけた2回戦となりました。
試合前のミーティングで1回戦の試合で出来なかった部分の修正点と、対戦相手のストロングの部分をチームとしてどうやって消していくのかを話して試合に臨みました。
前半の立ち上がりからDFの背後を狙ってくる相手に対して、DFラインとGKでしっかりと対応し奪ったボールをしっかりと前線に入れていきます。 すると前半3分、サイドに展開したところからMF野村が仕掛けてCKを得ると1度目は相手DFに防がれますが、こぼれ球を拾ったMF森川が巧みなドリブルでサイドを突破し、立て続けにCKを得ます。このCKをMF大田が正確に中に入れるとFW黒崎が頭で合わせ入ったかと思われましたがクロスバーに当たります。このこぼれ球に反応したDF北村がシュートを放ちますが、これもクロスバーに当たり早い時間での得点とはなりません。ワイドにスピードの早い選手を置きサイドを使って縦に早いサッカーをしてくる相手に対して前線がしっかりとプレスをかけ出所を限定すると、中央は大田と森川がしっかりと閉めワイドの出たボールに対しては野村とMF友永がしっかりと対応し、相手のストロングの部分を消すと10分、相手コートの左サイドのスローインからFW平が受け上手く反転して相手を交わすと、中に仕掛けて中央を走り込んだ黒崎にパスを出します。これを黒崎が反転して相手を交わし左足でシュートを放ちますが、ここはポストの左に外れゴールとはなりません。長いボールで押し込まれるシーンもありますが、GK宮地を中心にゴールを許さず奪ったボールをDFの森、北村、ボランチの大田、森川が前線の3枚に正確にボールを入れそこからワイドに展開するという攻撃が増えてきます。すると27分、自陣右サイドでボールを受けた友永が長いスプリントをしたMF下江に縦パスを送るとここは相手DFにクリアされますが、深い位置でスローインを獲得します。このスローインを友永が下江に入れると落としたボールを友永が中にいる黒崎にダイレクトで入れます。このパスを受けた黒崎はペナルティエリアの中で相手のマークを受けながらゴール方向に運び狭いスペースで待つ平に絶妙なタイミングでボールを入れると、平が上手く体を入れ替えて右足のシュートを振り抜きゴール左に決め欲しかった先制ゴールを奪います。その後も相手の早い攻撃に対してボールを奪いしっかりと楔を入れながら崩して行くという展開が続きます。このまま前半が終わるかと思われた39分、左サイドで上手く入れ替わられると縦に抜けた相手に縦パスを入れられ、素早いタイミングでペナルティエリアにボールを入れられます。相手FWとDF鈴村が1対1となりますが前を向かさず対応します。ここに遅れて森がプレスバックに行きますが、奪おうとしたボールが相手に当たりこぼれ球になってしまうと走り込んできた相手にフリーでシュートを打たれてしまいます。完全に入れられたかと思われましたが、宮地がこれを素晴らしいセイビングでキャッチしこの試合最大のピンチを防ぎます。迎えた前半ロスタイム、左サイドの野村が仕掛けセンターリングを上げるとこれは逆サイドまで抜けてしまいますが、このボールを下江が拾い走り込んだ森川に上手くマイナスのボールを入れると森川のダイレクトで中に入れたボールが相手に当たりCKを得ます。このCKを密集の中で平が押し込み貴重な追加点を奪い、前半を2−0で折り返します。
ハーフタイムに前半のサッカーを怖がらずに継続してやること、相手の縦への早い攻撃に対して前線の守備を続けることとマークの置き方と予測をしっかりすること、守るのではなく3点目を奪いに行くことを話して後半に臨みました。
後半に入り前線からの守備の圧力を高めてきた相手に対して、長いボールが増えてきます。 45分、相手コートの真ん中でボールを失うとそのボールをFWにつけられ、そのままDFラインの背後にボールを入れられGKが勇気を持って飛び出しますが相手と当たったボールが相手の方にこぼれてしまい、無人のゴールに決められ1点を返されてしまいます。失点直後の47分、左サイドで相手のプレスを受け奪われるとそのボールを逆サイドに展開されると縦に仕掛けられセンターリングを上げられます。このボールをGKが弾きゴール方向にボールがいき、ボールを抑えますがゴールインしたと判定され同点とされてしまいます。 点を取りに行きたいところでしたが、同点に追いつかれた焦りと、相手の勢いに押されロングボールの数が増え、足元に繋ぐボールも雑になり押し込まれる展開が続きます。それでも52分、相手コートの右サイドの深い位置でスローインを得ると、スローインを受けた鈴村が左足で中に長いボールをゴール前に入れます。このボールの相手DFのクリアが小さくなったところを平が拾い浮き玉で相手を交わし、左足でゴール右下に流し込み苦しい中で勝ち越しゴールを上げることに成功します。その後も最後まで諦めずにどんどん前にくる相手に対して攻め込まれるシーンが増えますが、ギリギリのところで体を張り、最後まで得点を許すことなく、3−2での勝利となりました。
昨年、一昨年とこの舞台で負けてきた中でここから上に勝ち進んで行くためには相手のプレッシャーが強くなった時にどうやって、前線にボールを運ぶのか、攻めている時のリスクの管理など短い期間で修正していかなければいけない部分はありますが、素晴らしいチーム相手に勝ち切れたこと、同点に追いつかれても勝ち越しゴールを奪えたことは、選手が今年取り組んできた事の成果だと思います。テゾーロにチーム名が変わり、先輩たちが作ってきた歴史にまた1つ新しい歴史をテゾーロ43名で刻みました。これは今までの先輩たちが築き上げてきたものがあったからこそだと思いますし、今年のメンバーがそこに新たに積み上げてくれた結果だと思います。今年のメンバーは全国の頂点を目指して色々なことを乗り越えてきました。 今年、どこのチームよりも長くこのメンバーでサッカーができるように、しっかりと準備をして次の試合に臨みたいと思います。
昨日に続き、たくさんの保護者の方、クラブ関係者の方、チームのサポート・応援をしてくれた選手並びにスタッフ、たくさんの応援をいただきありがとうございました。 次の試合も選手と一緒に勝利のために取り組みたいと思いますので、応援のほど宜しくお願いいたします。
[次回試合予定]
11:00 キックオフ
@野洲川歴史公園サッカー場