2025/26 SOMPO WEリーグ
INAC神戸
○
5
-
0 ●
C大阪
09/06 SAT 18:00
ノエスタ
- 開催日時
- 2025年9月6日(土)18:00キックオフ
- 会場
- ノエビアスタジアム神戸
- 対戦相手
- セレッソ大阪ヤンマーレディース
試合結果
▼試合結果の詳細は、WEリーグ公式サイトをチェック!
https://weleague.jp/matches/2025090616/
▼公式X(@inac_kobe2001)で試合中に随時更新しているデータをまとめて掲載
【得点者】
⚽10分 水野蕗奈 (I神戸)
⚽29分 吉田莉胡 (I神戸)
⚽65分 吉田莉胡 (I神戸)
⚽67分 水野蕗奈 (I神戸)
⚽79分 愛川陽菜 (I神戸)
監督コメント
宮本ともみ 監督
■試合の総括をお願いします。
早い時間に点を取ることができ、しかもセットプレーのところはみんなでしっかり準備してきた形だったので、いい試合の入りができたと思います。その後も緩めることなく、大量得点を挙げることができて、かつ失点をゼロに抑えられたことは本当に素晴らしく、評価に値する結果だと思いますし、何より自信につながったと思います。交代で入った選手もしっかりゲームを作ってくれました。もちろん交代で下がった選手もスタートから相手を動かすことができ、この大量得点につながったので、選手たちに感謝したいと思います。
(以下、質疑応答)
■今日2ゴールを挙げた水野蕗奈選手について、左サイドバックで起用する意図とプレー面の評価をお願いします。
彼女はスピードがあり、しっかり守備ができる選手です。WEリーグにはサイドにストロングのある選手を置いているチームが多いので、水野選手をサイドバックで起用しています。あと、攻撃面も彼女のストロングな部分でもあります。DFが上がっていくと相手にとってはかなり対応が難しくなってくると思います。彼女には本当に攻守両面で関わっていくことを求めていますが、その要求に応えてくれています。すごく難しいポジションだと思いますが、ポジティブに前向きに取り組んでくれて、ここでしっかり成長していきたいという姿を見せてくれています。
■吉田莉胡選手が今日2ゴールを挙げて、今後もゴール量産が期待されます。彼女の評価を教えてください。
彼女に求めることは得点です。得点が奪える場所に入っていくことは常に求めています。今日に関しては素晴らしいゴールだったと思いますし、チームにとっても非常に助かる得点でした。ただ、ゴールを求め過ぎて少し硬くなっていた部分もあったと思うので、これで肩の荷が下りるというか、気持ち的にもリラックスしてまたここから臨んでくれるのではないかと期待しています。あとは、彼女は得点だけではなく、あれだけのスピードと強度でプレスにいく、しかも連続して(プレスを)かけ続けてくれました。得点以外の守備の部分でも、チームに貢献してくれています。
■開幕から5試合を終えて、監督が感じられている手応えはいかがですか。
連勝しようとか、ずっと勝ち続けたいとか、そういうことよりも、1試合1試合、目の前のことに集中して、フォーカスしてやってきた結果、4勝1敗という成績になっています。外から見ると、いい結果と思っていただけるかもしれないですが、1試合1試合、みんなで必死に作ってきて、1週間準備をして、選手たちがピッチの上で表現してくれています。そのことに関しては、全員が称賛に値するプレーをしてくれていて、本当に感謝しています。1試合1試合積み上げられていることが私自身も嬉しいです。
■初めての関西ダービーの感想をお願いします。
まず関西ダービーに関しては、自分自身がセレッソ大阪ヤンマーレディースに対して特別な思いというのは持っていませんでしたが、『BATTLE OF KANSAI』としてダービーを取り上げていただき、やっぱりそういう盛り上げ方はすごく大事なんだなと、逆に私が教えてもらいました。WEリーグには関東のチームが多いので、関西でお互いに頑張っている姿を多くの皆さんに注目して見ていただけるのは、とてもありがたいことです。プライドを懸けて、関西での強豪の姿を示すうえでは、選手たちがしっかり戦ってくれたと思っています。
◾︎GKの船田麻友選手を途中出場させましたが、その意図について教えてください。
船田選手に関しては、毎試合いい準備をしてくれています。それをしっかり評価してあげたい思いがあり、誰が出ても同じようにプレーすることはチームにとって大事なことです。選手層を厚くするという意味でも、いろいろな選手をプレーさせたいと毎週思っています。船田選手に限らず、いろいろな選手を長い時間使ってあげたいので、今日は多くの点が取れたことでチャンスを与えることができ、とても良かったです。
選手コメント
MF 吉田莉胡 選手
■5-0で勝利し、チームとしていい勝ち方ができた試合を振り返ってください。
チームとしてやろうとしていること、前線からプレッシャーをかけていくINAC神戸らしいサッカーが今日は相手にハマったというか。そういった中で取れた得点が多かったので、自分たちらしさを出せたゲームになったと思います。
■ゴールシーンについても聞かせてください。
どちらも似たような感じでした。相手のゴールキックに対して守備がうまくハマって、チームメイトが自分にパスを出してくれたので、決めることができて良かったです。
■前線でのプレッシングを繰り返していましたが、意識したことは?
チームとして、前線の選手が二度追いするのは当たり前、みんながそれを共通認識としてやっています。
■チームにフィットしてきていると思いますが、手応えはいかがですか?
チームの雰囲気は今、最高にいいと思います。個人的にはまだまだ選手間のコンビネーションなどをもっと合わせていかなければいけないのですが、(成宮)唯さんだったり、近くの選手とうまく連係を取れるようになってきた部分もあります。
■2得点を挙げたことについてはいかがですか?
複数得点を取れる選手はあまりいないと思うので、得点ランキング上位を狙う上でも良かったなと感じています。目標は二桁ゴール、今シーズンこそ達成したいです。INAC神戸では自分が得点するチャンスが増えているという実感がありますので、そこを大事にしながら一つひとつ決め切れれば二桁得点に近づいていけると思います。
MF 山本摩也 選手
■5-0の大勝につながった要因はどういう部分にあったと思いますか?
今日は『BATTLE OF KANSAI』ということで試合前のミーティングから、まずは戦う部分、引かずに前からどんどん行こう、という話が監督からありました。今シーズンはたくさん点を取ることをチームとして目標に掲げています。早い時間に1点目が取れたことが良かったです。その後、ポンポンと点が取れましたし、前からどんどん行ったことが5-0という結果につながったと感じます。みんながポジティブなメンタルでプレーできました。
■今日は前からのプレスがうまく機能しました。準備してきたことをしっかり出せたという手応えがありますか?
そうですね。ここで(守備の)スイッチを入れようとか、そういう話をして準備をしてきました。狙いどおり前でボールを奪って得点につなげられましたし、準備してきたことをピッチで表現することができて良かったと思います。
■前半10分の1点目は山本選手のCKから得点につながりました。キックの質については、どう意識していますか?
CKが何本か続きましたが、コーナー付近のピッチが少しぬかるんでいて、自分が思ったようなボールは蹴れませんでした。自分の蹴りたいところに蹴れなかったのが2本続いて、それで3本目に少し蹴り方を変えました。うまく(吉田)莉胡がニアで逸らしてくれて、結果的にゴールにつながりましたが、自分としてはキックの質をもう少し上げないといけないと思っています。
■65分の吉田選手のゴールは、山本選手のパスカットが起点になりました。あの場面を振り返ると?
あの時間帯はC大阪の選手がパスを意図的に受けている感じがしなくて、かつ、体勢が悪い状態でもパスを受けていて、自分たちが(パスを)引っかけるシーンが増えていました。相手の7番の選手はピッチに入ったばかりで慣れていなかったと思いますし、後ろの選手からも「行け!」という明確な声があったので強くプレスに行きました。自分だけの判断で少しでも迷ってしまったら、パスをカットできていなかったと思います。うまく得点につながって良かったです。
MF 水野蕗奈 選手
■今日は今シーズン初ゴールを含む2ゴールを決めました。
今シーズン初ゴールということで取れて良かったです。長いケガが明けてから昨シーズンは3点取れて、今シーズンに入ってから今日が初ゴール、そして複数得点ができたので、徐々にチームに貢献する部分が大きくなってきていると感じています。試合前に(成宮)唯さんと「今日点を決めたいね」みたいな話をしていて決めることができたので、その通りになったなと思いました。
■ゴールシーンを振り返ってください。
1点目は、唯さんがコーナーのこぼれ球を拾ってシュートを打った時に枠内に入っていると思っていたので、そのまま入ればゴールだと思いましたが、もしこぼれてきたら自分が詰めようと思って動き出したらボールがこぼれてきたので、それを押し込むことができて良かったです。ポンとやるだけでした(笑)。2点目は、(吉田)莉胡がパスをもらった瞬間に自分がフリーになったので呼んだらパスを出してくれて、それをしっかり決め切ることができました。
■ハットトリックを狙いたいという思いもありましたか?
はい、ありました。多分、もっと得点を決められた試合だったので、そこはさらに質にこだわって、練習からやっていきたいなと思います。
■この2ゴールで今後乗っていける手応えは得ましたか?
はい。もっとどんどんゴールを貪欲に狙っていきたいと思います。
GK 船田麻友 選手
■80分にピッチに送り出され、今シーズン初出場になりました。
本当にめちゃくちゃド緊張していました。やっぱりどうしても途中からGKが入るというのはものすごく難しい展開とシチュエーションで、かつチームも5得点していて、(大熊)茜もゼロで抑えてくれている中での出場だったので、すごく難しかったのですが、しっかりとゼロで抑えて試合を終えることができ、本当にいい経験ができたと思います。こういうふうに使ってくれるというのは自分にとってもプラスなので、常に準備していかないといけないと思いました。いわゆるベテランという枠に入ってきていますけど、その中で新しい経験をさせてくれるのはありがたいです。
■難しいシチュエーションながらもしっかりと試合を締めるという役目を果たしました。
そうですね。個人のところはもっと上げていかないといけませんが、ゼロで抑えられてゲームをしっかり締められたのでホッとしています。本当にすごいプレッシャーでした。緊張することはほぼなくて、スタートで使ってもらった時もそこまで緊張はしませんが、途中出場でこのリードした展開の中でみんなもいい雰囲気だった分、ゼロで終わるか失点して終わるのかは全然違うので久々に痺れました。(吉田)莉胡が2点決めてくれたので、かつてのチームメイトがこうやって活躍してくれると刺激になりますし、私も負けたくない、頑張りたいなと思えたので、すごく思い入れの強い一試合になりました。