2025/26 SOMPO WEリーグ
INAC神戸
△
1
-
1△
浦和
09/21 SUN 16:00
ノエスタ
- 開催日時
- 2025年9月21日(日)16:00キックオフ
- 会場
- ノエビアスタジアム神戸
- 対戦相手
- 三菱重工浦和レッズレディース
試合結果
▼試合結果の詳細は、WEリーグ公式サイトをチェック!
https://weleague.jp/matches/2025092105/
▼公式X(@inac_kobe2001)で試合中に随時更新しているデータをまとめて掲載
【得点者】
⚽65分 成宮唯 (I神戸)
監督コメント
宮本ともみ 監督
■試合の総括をお願いします。
試合の入りは悪くなかったと思いますが、しっかりラインをコンパクトにしていた中で、背後のスペースを突かれ、一本のパスでやられてしまいました。ただ、選手たちは動揺することなく戦ってくれていたと思います。前半は浦和の整理された前からのプレスに、圧力を感じて、なかなかうまく繋げなかった部分がありました。その中でも相手を走らせることはできていたと思います。後半は相手の狙いの中からスペースを見つけることができ、そこを突いてチャンスにつなげられたこと、早い時間で追いつけたというところで、自分たちのやりたいサッカーができていたと思います。もう1点を取って勝ち切りたかったですが、、それでも選手たちは本当に良く戦ってくれたと思っています。
(以下、質疑応答)
◾︎選手たちにハーフタイムでどういった指示をされましたか?また、後半スタートから久保田真生選手を投入された意図も教えてください。
ディフェンスラインやGKに対して、相手のプレスが強くきていてその分生まれるスペースがあるということは分かっていたので、ボールホルダーに対してもここが空いている、ということを伝えました。久保田選手は小柄でアジリティ能力が高いですし、体も強いので、前線でしっかりキープができると考えました。あと、吉田莉胡選手を前向きでプレーさせたい狙いがあって、前半なかなかボールに触れなかったので、前向きの状態で彼女のスピードを生かしてゴールに向かえるよう後半頭から久保田選手を投入しました。
■今日は守備面もしっかりと粘り強くできていたと思います。守備面において浦和対策のような指示は出されていたのでしょうか。
浦和のセンターバックの高橋はな選手と後藤若葉選手のところからすごくいいボールが入ってくるので、そこはしっかりケアしたいと思っていました。そのため、前線の選手にはそこにプレッシャーをかけてもらいたいと。2選手ともキックのレンジの広さを持っていますし、そこに対してしっかりプレッシャーをかけたい、ボールに対していくというところと、それに連動してコンパクトに守備をしていこうということは特に強調していました。そこは全員が連動できていた部分だと思いますし、相手の良さを出させなかったところは、選手みんなが共通理解のもとで遂行できていた部分だと思います。
■ボールを奪ったあとに、うまく繋げず失ってしまうシーンも見受けられました。次節までに修正できるポイントを挙げるとしたら、どういう部分でしょうか。
前節もマイボールになった瞬間のポジティブトランジションの時に、前を見つけられなくて、バックパスが重なってしまったので、そこは改善できるようにトレーニングをしてきました。ただ、浦和も本当に切り替えが速いですし、そこにたくさん人数をかけてくるので、なかなか(パスの出し先を)見つけられなかったと思いますが、前節や前々節と比較すると改善できていたと思います。そこのクオリティーをさらに上げていくことと、やはり判断のスピードをより向上できるようにトレーニングを積んでいきたいです。
■WEリーグが始まって以降、ホームでの浦和戦は勝利できていません。その中で今日の勝点1をどう捉えますか。
率直に悔しいです。ですが、浦和は本当に素晴らしいチームですし、その中で相手の勢いを受けることなく、球際の厳しさだったり、ゴールに向かう姿勢をしっかりと見せられたと思います。今日、来てくださった3,000人以上の方々に試合を見ていただけたことは、クラブにとってはもちろんWEリーグにとってもプラスになったと思います。また、中継を見ている方にも迫力は伝わったのではないかと思っています。
選手コメント
DF 三宅史織 選手
■1-1の引き分けに終わりました。率直に今の気持ちを教えてください。
勝ちたかったという思いはみんなが持っています。こういった拮抗した試合で、昨シーズンのノエビアスタジアム神戸での浦和戦はギリギリのところで高橋選手に決められて敗れました。今日は最後まで攻撃の手を緩めず、引き分けのまま終われたのはある意味、昨シーズンよりも成長できた部分です。しかし、勝たなければいけない試合だったとも思います。
■前半の失点シーンはラインコントロールにミスがあったのか、あるいは相手の動き出しが良かったのか、どういう印象でしょうか。
あのシーンはチーム全体として前からプレスに行って、自分も前に出ていって一つ跳ね返した後のセカンドボールのところでした。ラインコントロールとしては、スピード勝負で負けてしまうのであればラインを下げなければいけない場面だったと思います。その課題はありますが、昨シーズンまでは基本的にラインを下げることが多かったので、前からプレスに行った中で出た課題なのでポジティブな課題だと捉えています。もちろん、あの失点がなければ勝てていたのでしっかり反省したいと思います。
■後半、チームとしてかなり改善されて、いいシーンを何度も作れていました。後ろから見ていて、どういうところが良くなったと感じましたか。
まず、相手よりも走り勝っていたと思います。後半、相手の運動量が落ちたと感じました。ショートカウンターで相手を下げさせることもできていましたし、自分たちのサッカーをブレずにやった結果、後半落ちてくる時間帯に自分たちは運動量を落とさずに前へ行くことを徹底できたことが押し込めた要因だと思います。でもそこで勝ち越し点が取れなかったのは課題です。
■今日は3,200人以上のお客さんが入り、スタジアムが大いに沸いていました。
ゴールが決まった時の歓声は素晴らしかったです。浦和のサポーターの方もたくさん見に来てくださっていて、本当にいい雰囲気の中で試合をすることができて感謝しています。ただ、そういう時こそもっとたくさん点の入る試合をしたかったという思いがあります。もっと面白い試合、もっとゴール前のシーンが多くなるような試合を見せながら勝てるようになりたい、そんなチームになっていきたいなと改めて思いました。
■そういった意味でも、前半にあった惜しいヘディングシュートを決めきりたかったですね。
そうですね…失点した直後で追いかける展開でしたし、ああいう場面で決めきれる選手がチームには必要です。これからも、特にチャンスが少ない試合ではセットプレーからゴールを奪えるかどうかはすごく重要なので、自分もそこは課題と捉えて、そういった得点の部分でもチームを引っ張れるキャプテンになっていきたいと思います。
MF 成宮 唯 選手
■自身の同点ゴールについて振り返ってください。
(久保田)真生からいいボールが来て、1個ターンをしてシュートを打とうと思ったのですが、相手も寄せてきたので最後はゴールを見ずに感覚で打って、いいコースに入って良かったです。後半は特に足を振るところを意識して入ったので、いいゴールだったかなと思います。
■例年以上に得点に対する意識が高いように見えます。
今シーズンは自分の得点でもチームを引っ張っていきたいなと思っていて、自分が決めれば勝てるというところを見せられるように、得点での貢献はしていきたい、そういう気持ちでプレーしています。
■首位攻防となる今日の一戦はどういう意気込みで臨まれましたか?
全22試合のうちの1試合でしかないですけど、今日はやっぱり勝つことを意識して試合に入りました。結果、後半いい形で点を取ったあとも押し込む時間が続きましたが、もう一つ上に行くにはここで逆転できる力が必要だと思っています。
■前半は相手の時間が多かった印象がありますが、後半はI神戸がペースを握りました。後半は特にどのあたりが良くなったのでしょうか?
特に何かを大きく変えたわけではないと思いますが、後半は前半のジャブが効いたと思っています。後半、相手は足をつるなどディフェンスラインがしんどくなっているところで、私たちは誰一人、足をつっている選手がいませんでした。欲を言えば逆転したかったですし、これが今の実力かなとも思いますが、走り勝てるというところが今シーズンのこのチームの強さです。
■I神戸がより強くなるために、あとは何が必要だと考えていますか?
昨シーズンに比べて得点力は上がっていますが、守備の部分ではちょっと簡単にやられ過ぎている部分があるので、前線も良い守備から入っていけるように、攻守において全員で戦っていきたいと思います。
■アグレッシブに行く守備に挑戦しているからこその課題でしょうか?
そうですね。今日は今シーズンやろうとしていることを忠実にやっての結果(失点)だと思うので、そこはネガティブになる必要はないと思いますし、どんどん突き詰めていきたいと思います。
MF 大熊 環 選手
■浦和との首位攻防戦はどういう意気込みで臨まれましたか。
絶対に勝ちたい、自分の持ち味を出そうと思って試合に入りました。こういう首位対決みたいな独特な雰囲気は初めて味わうので、緊張して前半はやっぱり硬くなってしまいましたし、ボールを奪ったあと前への意識がまだまだ足りないなと。それができていたら前半からもっとチャンスを作れていたと思います。でも、後半は自分たちがボールを動かしながらセカンドボールを回収したり、ボールを奪う部分は出せていたと思います。
■前半は大熊選手のところをしっかりマークされているような感じがありました。
そうですね。見られている感じがして、なかなかボールを受けられなかったです。自分がディフェンスラインに落ちてボールを受けるのか、落ちずに前に張ってロングボールのセカンドボールを拾える位置にポジショニングを取るのか、というところをもう少しはっきり動ければ良かったと思います。前半は(大熊)茜の出しどころがなくて、困ってロングボールにすることが結構あったので、そこをもっと自分がゲームを読んで、(ゲームを)作っていけるようにならないといけないと思います。
■その前半とは逆に、後半に入ってボールを持って動かせるようになった要因は?
何回か自分がディフェンスラインに落ちてボールを受けて前につける場面もあって、相手の両センターバックがあまりプレスにこなかったので余裕を持ってつけられたのではないかと思っています。自分たちがやりたいことはボールを持つことだったので、そこをみんなが意識してできたのが良かったのと、後半からトップで入った久保田真生選手が献身的に走ってくれて、前でタメを作ってくれていたので、相手が疲れてきた部分もあったと思います。時間が進むにつれて相手の運動量が落ちてきた感じがありましたし、だからこそ自分がボールを受ける回数が増えたり、ボールを持てたので、それをもう少し前半からできたらよかったです。
■先制されたものの追いつく展開に持ってくることができ、勝点1を取れたことについてはどう捉えていますか?
先制されたのは良くなかったですが、そこから慌てずにもう1回自分たちでゲームを作っていこうと再認識できましたし、後半に入って点を取れたことは次につなげられると思います。でも、勝ち切りたかったです。チャンスもあったので、自分ももっと前にかかわったり、クロスの質を上げていきたいです。
■次節、アウェイのAC長野パルセイロ・レディース戦への意気込みをお願いします。
一番の目標は勝つことです。それと、もう1回みんなで練習から質のところやプレー強度を高め合っていきながら、もっとコミュニケーションを取って、AC長野戦ではいっぱい点が取れるように、また準備していきたいです。