2025/26 SOMPO WEリーグ
INAC神戸
○
2
-
0 ●
マイ仙台
10/13 MON 15:00
ノエスタ
- 開催日時
- 2025年10月13日(月)15:00キックオフ
- 会場
- ノエビアスタジアム神戸
- 対戦相手
- マイナビ仙台
試合結果
▼試合結果の詳細は、WEリーグ公式サイトをチェック!
https://weleague.jp/matches/2025101305/
▼公式X(@inac_kobe2001)で試合中に随時更新しているデータをまとめて掲載
【得点者】
⚽23分 吉田莉胡 (I神戸)
⚽26分 水野蕗奈 (I神戸)
監督コメント
宮本ともみ 監督
■試合の総括をお願いします。
内容的には、私たちが目指しているような戦いを披露できなかったと思います。もっと点を取りにいくという姿勢も見せ続けないといけませんし、そういった姿勢を見せきれなかったことは残念に思っています。ただ、その中でもしっかり得点を取ることができ、それも自分たちの武器であるセットプレーから得点を取れたことはポジティブに捉えています。流れの中で得点を重ねたかったという思いはもちろんありますが、内容があまり良くない中でも勝利し勝点3を取れたことに関してはとても満足しています。
(以下、質疑応答)
■今日は髙瀬愛実選手を今シーズン初先発で起用しました。その狙いや意図を教えてください。
まず第一に、トレーニングからすごくコンディションがいいと感じていました。戦術理解の部分も良いと感じたので、先発起用を決めました。また、対戦相手がどのようなプレスをかけてくるか分からない中で、彼女だったら空いているスペースを見つけることができますし、しっかり周りの選手とかかわりながら、ボールをどんどん引き出してくれると期待しての起用でした。久しぶりの先発ということで、少し硬さがあって彼女のベストパフォーマンスは出せなかったかもしれませんが、チームとしてパスを受けたいエリアで受けてくれていましたし、これからさらに彼女がチームの力になっていってくれたらいいなと思っています。
■INAC神戸一筋の髙瀬選手がリーグ通算300試合出場を達成しました。彼女が積み重ねてきたことやチームに与える影響について、どのように見られていますか?
普段から若い選手を引っ張ってくれている大きな存在ですし、私自身にとってもINACの歴史を知るうえで、彼女の存在は欠かせません。昔から一緒にプレーしてきた選手たちや、関わってくださった人たちの思いを次に繋げていくうえでも、とても大切な存在だと思います。プレーはもちろん、プレー以外のところでもチームを鼓舞する大きな役割を担ってくれているので、感謝しています。
■吉田莉胡選手が8ゴール目を挙げて得点ランキングの単独トップになりました。今シーズン、殻を破っていると思いますが、その要因はどういうところにあると感じられていますか?
日々の練習の中でボールを要求する動きや、コミュニケーションの部分でも要求する姿勢を見せています。その要求に応えられる選手がチームにはいますし、トレーニングの中でお互いのタイミングや特徴をしっかり掴めているのではないかと感じています。それをしっかりと結果に結びつけられているのは、彼女自身の努力の賜物です。ただ、現状に満足することなく、毎試合、得点を積み重ねてもらいたいと思っています。
■今日の勝利で単独首位に立ちました。今の気持ちと次節以降に向けての意気込みをお願いします。
日テレ・東京ヴェルディベレーザが1試合多く消化しているので、これまでの順位表では2位になっていて、そこは喜びきれないというか、少し複雑な心境ではあったのですが、今日、単独首位に立つことができて素直にうれしいです。ただ、1試合ごとに順位は変わっていきますし、気を引き締めてこの勝利に一喜一憂するのではなく、目の前の試合に向けて準備をして、みんなで勝利の喜びを味わっていく。その作業をしっかりと積み重ねていきたいと思っています。
選手コメント
GK 戸梶有野里 選手
■今シーズン初出場で80分からの出場になりました。呼ばれた時の心境を教えてください。
サッカー人生で一番緊張しました。今シーズンが始まってからトレーニングを積み重ねてきましたが、今まではトレーニングマッチでしかこれまでやってきた練習の成果を確認し、発揮することができなかったので、残り少ない時間ではありましたが、今シーズン初めての出場ということで、いい緊張感を持って入れたと思います。クリーンシートで(大熊)茜が80分間守ってくれていたゴールを自分が引き継いだので、ゼロで試合を締めなければいけないという気持ちは大きかったです。
■出番が来ることは事前に伝えられていたのでしょうか?
2点目が決まった時にGKコーチから「準備しておけよ」という話はされていました。
■今シーズン、I神戸に戻ってきてこうして試合に出場できたことで、今後に向けてよりモチベーションは上がりましたか?
そうですね。 (下部組織の)レオンチーナの選手たちはトップチームで試合に出ることを目指していると思うので、下部組織のレオンチーナ出身選手としてやっぱり地元のチームでプレーすることへの思いは強いです。これまでリーグ戦で出場できたのはジョルディ フェロン監督時代の一昨シーズンに、アディショナルタイムで少し出たくらいでした。これからも90分フル出場をするという気持ちを持ちながら、目指しながら、スタメン争いをしていきたいです。
■これからカップ戦も始まります。今後への意気込みを改めて聞かせてください。
コーチングという部分は特に意識して取り組んでいるので、そこを生かせるようなプレーをできたらいいなと思っています。カップ戦は自分の中で勝った記憶がないので、苦い思いを上書きできるようこれからは勝ち癖をつけていきたいと思います。
DF 三宅史織 選手
■まずは試合を終えての感想をお願いします。
勝てたことは良かったですが、難しい時間帯が多くなってしまいました。ボールを持っているけど、持たされているというか。何かうまくいっていないという感覚は、おそらく試合を見ていた皆さんも感じ取られていたと思います。その原因は自分たちのミスだったり、少し弱気なプレーが多かったり、その部分はしっかり反省し次節へ向けて改善しないといけない点です。その中でもエースが決めきるべき場面でしっかり決め切ってくれた、そこからチームが乗り始めた時間帯もありました。今日は本当に前線の選手に感謝したいです。
■ビルドアップや繋ぎ方の部分は、試合の中でどう改善しようとしましたか?
自分たちがビルドアップする際に、マイナビ仙台の矢形海優選手が私にプレッシャーをかけてくるのか、(金月)夏萌にかけてくるのか。そこは相手を見ながら判断してやらないと、意図的に相手を動かすことにもつながりません。ディフェンスラインで繋ぐ際にパススピードが少し遅くて、それで相手に寄せられてしまう場面がありました。後半はサイドバックがより高い位置を取ることで、相手のサイドバックを下げて中央にスペースが生まれるようにしようと話をしていました。ただ、それでも相手がコンパクトに守っていたので、有効なスペースをあまり作り出せませんでした。その展開になったのなら、もう少しサイドで起点を作ったほうが良かったと感じています。
■今日は三宅選手の30歳の誕生日。この日を完封勝利で飾れたのは、どんな気持ちでしょうか?
もちろん、完封勝利はチーム全員が守備意識をもった結果だと思うので、すごくうれしいです。とはいえ、リーグ戦の1試合に過ぎないので満足してはいけないと思います。勝利に浸るような内容ではなかったので。
■30歳の抱負を聞かせてください。
やっぱりもう若くないので(苦笑)、体や健康には気をつけたいと思います。レジェンドと呼ばれる方たちはオフの過ごし方や、コンディション管理をすごく繊細に突き詰めています。それで結果も出していると思うので、コンディション面やオフの過ごし方はより一層、考えなければいけない年齢になってきたなと感じます。憧れてきた先輩たちのように振る舞えるように、そういった部分は気をつけていきたいと思います。
MF 水野蕗奈 選手
■ナイスゴールでした。まずはゴールシーンを振り返ってください。
(吉田)莉胡がうまくクロスに合わせましたがポストに当たって跳ね返ってきたので、それに対してしっかり詰められて良かったです。クロスが上がってくると思ってスピードを上げて入っていったんですが、ちょっと遅れてしまって、こぼれてきたら――と思っていたら本当にボールがこぼれて来たので、結果的に押し込むことができて良かったです。
■水野選手が足を止めずに動いているからこそ、ご自身にゴールやチャンスが生まれているように思えますが、その部分は意識されていますか?
星川(敬)監督のときにパスを出したあと自分はよく止まっていると言われていて、「パスを出したあともっと動き直しをしなさい」と怒られた過去もあって…、そういうところは成長というか積み上げられているのではないかなと思います。
■今日の試合では先制するまで苦しんでいたように見えました。実際にピッチの中ではどういうふうに感じられていたのか教えてください。
ボールは回せていたと思いますが、あまりみんなが気持ち良くサッカーができていない状況でした。それは相手というよりも、パスの選択一つとってもゴールに向かっていく迫力があまりなかったと思います。その中で2点を取りましたが、ポンポンと点が入った分、もっとゴールを取れたのではないかと思いますし、取っていかないとダメだと思うので、どんなふうにゴールに向かっていくのかをもっとみんなで共有し表現していきたいです。
■勝利しましたが、課題のほうが多い試合でしたか?
はい。勝ちましたけど、ただ勝っただけというか、自分たちがやりたかったことは全然できていなかったと思います。自分たちの力を発揮できなかった、もっとできたという悔しさもあるので、反省のほうが大きいです。
■単独首位に立って迎える次節に向けての意気込みをお願いします。
首位に立てたことはうれしいことですし、首位に立ち続けないといけないと思うので、相手のこともありますが、自分たちに矢印を向けてどんどん成長していきたいと思います。次のアルビレックス新潟レディース戦は中4日といつもより短い準備期間になりますが、どう戦っていくのかという部分も含めてみんなでいい準備をしていきたいと思います。
FW 髙瀬愛実 選手
■今シーズン初先発となりました。どういったことを意識して試合に臨まれましたか?
意識したのはやっぱりチームとしてやりたいこと、守備のやり方や攻撃時の自分の立ち位置です。昨日も何回も映像を見直して整理をしてきました。ですが、実際、相手はこちらが予想していた動きをあまりしてこなかったのでそうなった際に自分が変えられなかったのは反省点だと思っています。
■宮本監督も「内容は良くなかった」と言っていました。それでも2-0で勝ち切れるのが今のチームの強さだと思います。しっかりと勝ち切れる要因は何だと考えますか?
うまくいっていない時間帯もありますが、あまりネガティブな雰囲気にはなっていません。それはコーチングスタッフが普段からポジティブに声かけをしてくれているからだと思います。うまくいかないことに対しても、「もっとこうしたらいいよ」と提示してくれたり、前向きな空気を作ってくれています。そういった雰囲気になれているのは大きいかなと思います。
■今日でリーグ通算300試合出場を達成しました。
うれしいですね。これまで先輩方の300試合出場達成のニュースを見るたびに「すごいな」と憧れもありました。自分でも無意識のうちに意識していたのかなと思います。ただ、300試合出場を達成しましたが、先輩方はまだ続けていますし、そういう先輩たちに引っ張ってもらいながらこれからもやっていければと思っています。
■300試合出場達成を先発で飾れたことについてはいかがですか?
300試合出場よりも、スタートから使ってもらえたことが自分的にはうれしかったです。試合に出るための基準がすごく高いところに設定されていて、自分はまだまだ足りていないと思いながらやってきたので。
■同世代の選手でいうとヴィッセル神戸の大迫勇也選手などが第一線で活躍されています。刺激を受けたりしていますか?
もちろんです。近い世代の選手たちが高いレベルで活躍しているのを見ると、自分もまだまだできるというか、何かを言い訳にすることはできないなと思います。すごくパワーをもらっていますね。
■今、描いている目標は何でしょうか?
もっとスタートから出たい、もっと試合で活躍したい、そういう思いは変わらずに強くもっています。その思いをしっかり結果につなげて優勝すること。それが今の自分にとって一番うれしいことですね。