皇后杯 JFA 第47回全日本女子サッカー選手権大会
INAC神戸
●1
-
2 ○
広島
01/01 THU 12:30
国立
- 開催日時
- 2026年1月1日(木)12:30キックオフ
- 会場
- 国立競技場
- 対戦相手
- サンフレッチェ広島レジーナ
試合結果
▼試合結果の詳細は、JFA公式サイトをチェック!
https://www.jfa.jp/match/empressscup_2025/match_page/m47.html
▼公式X(@inac_kobe2001)で試合中に随時更新しているデータをまとめて掲載

【得点者】
⚽31分 李誠雅(広島)
⚽66分 久保田真生(I神戸) 
⚽90+1分 中嶋淑乃(広島)
監督コメント
宮本ともみ 監督
■試合の総括をお願いします。
皇后杯決勝で勝てなかったことはとても残念です。リーグ戦、リーグカップ戦と2敗した相手にまたも負けてしまったことはすごく悔しいですし、自分自身の力のなさを痛感して、自分自身にすごくがっかりしています。ただ、選手はしっかりこの試合に向けて準備してくれましたし、失点した後もそのまま崩れることなくやり続けてくれました。キャプテンの三宅(史織)選手が後半の立ち上がりに怪我をしてしまい、ここからというタイミングでの怪我だったので、チームに動揺が走ったと思います。相手にPKを与えてしまい、選手たちにも動揺があったはずですが、大熊茜選手がPKを止めてくれました。そして同点に追いつくことができました。その展開には選手たちの逞しさを感じました。そのまま勝ちにつなげられるような戦いを見せてくれました。選手たちには本当に感謝しています。最後のところの詰めの甘さは、自分自身の力のなさです。それを痛感しています。
(以下、質疑応答)
■サンフレッチェ広島レジーナ戦は今シーズン、3度対戦して全敗です。その原因をどういう部分に感じていますか。
私自身もその理由は知りたいです。相手として嫌だな、という印象は感じています。それで選手たちも少し構えてしまう、受け身になってしまう。この3試合を通してそれは感じていました。そのことを理解していながら、前半を通して相手の良さを受けてしまいました。もったいない前半だったと思います。リーグ戦で負けた時からいろいろな対策をしてきましたが、まだまだ払拭するだけのものを見いだせていないのが現状だと思います。相手の良さを出させないということよりも、自分たちの良さを出すことができない試合が多く、その部分が悔しいですし、残念だと思っています。
■試合を支配するためにしてきた準備と、前半が思うように進まなくて、後半に向けてどう修正されたのかを教えてください。
しっかりつなぐことは目指してきました。広島さんが前から(プレスに)来ることは、これまでの対戦もそうですし、今日の試合でもかなり前から来ていて、それは選手たちも分かっていました。ただ、それを剥がすのか、それとも(人を)飛ばして前線にボールをつけていくのか。その判断の部分で、自分たちができると思っていた部分がなかなか出せなかったと思います。皇后杯決勝というプレッシャーがあったと思いますし、同じようなプレッシャーでも、普段以上にその圧力を感じていたように思います。試合の途中では、相手が来ているから背後が空いているということを選手に伝えながら、その中で選手たちは落ち着いて背後を狙えていたと思います。それを試合の最初からしっかり判断するべきでしたし、そこに導くことができませんでした。普段のトレーニングからまだまだ足りていないと感じました。また、強度の部分については緊張もあったはずです。相手が結構長いボールを使ってくるので、どうしても自分たちらしいコンパクトさが保てず、全体が少し間延びしてしまった面もありました。そういった意味でも、相手を見ながらプレーしていくという部分は足りなかったと思います。とはいえ、後半はよくプレーできていたとも思います。
■相手の左サイド、中嶋淑乃選手への対策を準備されてきたと思いますが、最終的に決勝ゴールを許してしまいました。どういう部分で上回られたと感じていますか?
広島さんのストロングは左サイドの中嶋選手ということは誰もが知るところで、そこの対応はもちろん準備してきました。彼女に崩されたというよりも、自分たちの右サイドが攻撃の際に勇気を持って出ていくことができませんでした。それで彼女の良さを出させてしまったと思います。相手をリスペクトし過ぎて、後手に回ってしまう場面がありました。ただ、試合の途中からはINACの右サイドの選手がどんどん背後に抜け出したり、人数をかけて攻撃に出ていくことができていて、相手が戻らざるを得ない状況を作れていたと思います。最後の局面での失点は、相手がしっかり徹底してやり続けたことによって上回られたと思います。それは個人の責任というよりも、チームとしてやり続ける、徹底するという部分がまだまだ足りていない。そこはしっかり反省をして、次につなげていきたいと思います。
■三宅キャプテンの怪我のアクシデントがありましたが、その後、PKを阻止して同点に追いつくところまで持っていきました。試合展開について、どう見られていますか?
前半は自分たちが自分たちのことを信じられないような、自信のなさがすごく気になっていました。後半はしっかりスイッチを入れて試合に入ることができたところでの(三宅選手の)アクシデントでした。私自身もすごく痛いというか、動揺もしましたが、皇后杯では以前の2試合でも試合が始まってすぐに怪我人が出たり、アクシデントがありました。ですので、そこはしっかりチームとして対応できたと思っています。悔しい結果に終わりましたが、対応力がついたことは収穫だと思いますし、代わって入った選手もしっかり落ち着いて試合に入ってくれました、そこはポジティブに捉えたいと思います。
■髙瀬愛実選手の投入のタイミングについて、おそらく延長戦も見据えてのことだと感じましたが、結果的にもうプレータイムが少なくなってしまいました。あの決断について教えてください。
延長戦は考えていなくて、90分間で勝ち切ることを目指していました。前線のメンバーはまだいけると思っていましたし、代わって入った選手もしっかりプレーできていました。前線に何か違ったものをというよりも、このままでも点が取れると考えていました。失点をしたことで高さのある選手を入れようという判断でした。髙瀬選手のゴールへの嗅覚だったり、こういった大事な試合での決め切る力、それらを期待しての投入でした。
■非常に悔しい結果になりましたが、シーズンとしてはWEリーグ制覇という大きな目標があります。この敗戦をリーグ戦にどうつなげていきたいと考ええいますか。
直近のリーグC大阪戦でも勝ち切れず、ここ最近、勝つことができていなくて、まずはしっかり切り替えたいと思っています。リーグ戦は対戦が2巡目に入っています。広島さんはリーグカップでも同じグループですし、これからの対戦はますます難しくなってくると思います。自分自身も初めての経験になりますし、2巡目の対戦をどう戦っていくかは選手、スタッフを含めてしっかり準備していきたいと思います。
選手コメント
GK 大熊茜 選手

■PKを取られてしまった場面、そしてPKは見事にストップしました。あのシーンを振り返ってください。
自分たちからアクションをすることで、いい守備、いい攻撃が生まれると思っています。まず最初の失点の場面は日差しが眩しかったというのもありますが、止められたらベストでした。PKを取られた場面は、自分がチームを救うという思いで飛び込んだ結果がPKになりました。反省をして、自分の成長につなげたいと思います。PKは絶対に止めるという気持ちで臨みました。自分自身はPKを得意としていて、最後まで動かないことが自分のスタイルです。最後の最後まで相手を見て判断を変えられることによって止めることができました。
■今日の試合は迷いなくやり切った、という思いがありますか?
もちろん、考えながらプレーしていた部分はありますが、自分自身は楽しもうと思ってこの試合に臨みました。最高の舞台に立てるということで、楽しんでプレーしようと。そういった意味では、楽しんでプレーできたと感じています。
■この皇后杯は大熊選手が離脱している間、戸梶有野里選手がゴールを守ってきました。お互いに話し合ったりしたのでしょうか。
決勝を戦う前から「日本一のGKグループになろう」という話をしていましたが、それを果たすことができませんでした。すごく悔しいです。
■今日は負けましたが、リーグ戦とリーグカップ戦でタイトル獲得のチャンスがあります。1カ月半後の再開に向けて、意気込みをお願いします。
この悔しさを忘れずに1日1日の練習を大事にして、リーグ戦、リーグカップ戦にぶつけていきたいです。自分自身がもっと成長できるように取り組んでいきたいと思います。
DF 三宅史織 選手
■試合の総括をお願いします。
これが実力だと思います。今までやってきたことをこの場所で出せなかったことが、今の自分たちの実力だと思うので、それは受け止めないといけない現実だと思います。もっとできたのではないかという後悔みたいなものはありますが、結果がすべてなので、この結果を受け入れなければいけないと思います。
■相手の攻撃面のストロングポイントに対し、どのような対策を講じていましたか?
(広島には)これまでクロスを上げられたり、簡単に突破されるイメージが大きかったですが、上野真実選手へのクロスの守備はうまくいきました。ただ、その次の(マークが)空いている選手への対応をどうするかは課題が残りました。中嶋淑乃選手は上手ですが、自由にプレーさせ過ぎたので、もっと強くプレスにいかないといけないと感じました。もちろん準優勝という結果は悔しいですが、そういう部分でもっと戦えたのではないかという悔しさが大きいです。
■54分に交錯し、無念の負傷交代となりました。
自分たちディフェンスラインの背後をケアしてくれるのがGKなので、あの場面で前に出る選択はGKにしか分からないことだと思います。あのくらい強い気持ちでプレーし続けることは大切だと思っています。結果的にファウルになってPKになりましたが、そこは各々が振り返っていけばいいことなので、(大熊)茜が本当に堂々と強気のプレーで前に出てきてくれたことに感謝しています。
■2月中旬に再開するWEリーグに向け、意気込みをお願いします。
リーグに向けて一番は切り替えが大事だと思うので、この中断期間を有効に使って切り替えるだけではなく、ここで優勝できず自分たちが思うようなサッカーができなかったことを記憶して、再開前にはまたみんなが同じ方向を向いて、1段階も2段階もレベルの高い練習をしなければいけません。自分が責任を持って引っ張っていきたいと思います。
DF 太田美月 選手
■今の率直な気持ちを教えてください。
本当に悔しいというのが一番です。申し訳ないというか、力不足を痛感した試合になりました。
■試合終了を告げるホイッスルが鳴った直後から涙を見せていました。
前半に失点して、後半には(三宅)史織さんが怪我で抜けてしまい、自分がもっとやらないといけない思いになりました。チーム全体としても史織さんの分も、という思いがあり、(気持ちが)下がるのではなく、ギアが一つ上がったというか、チームの結束力も良くなったと感じました。それで同点に追いつくことができたのですが、最後の最後のところで失点してしまって……。やり切った人にしか涙を流す資格はないと思いますが、それでもやっぱり込み上げてくるものがあり……謝るくらいならピッチでやり切りたかったです。それが試合直後の思いです。
■今日はCKやFKを多く得ながらも生かし切れませんでした。狙いや意図がうまくいかなかった要因は何でしょうか。
チームとしていろいろ用意はしてきました。自分に対して市瀬千里選手がマークにつくことは分かっていましたが、嶋田華選手や他の選手が複数人でついてきたことで思っていたよりもスペースが空かなかったり、逆に自分がズレる、ゴールから外れることによって生まれるスペースがあったり、そういうことは感じていましたが、思考をうまく突き詰めることができませんでした。ただ、マークにつかれていても高さと強さがあれば点は決められると思っています。後半には(ボールに)触れたけど強さが足りませんでした。相手に止められないような強い選手になっていかないといけないと思いました。
■今日味わった悔しさを今後につなげていくことが大事になります。2月中旬のリーグ再開に向けて、より突き詰めていきたい部分を教えてください。
チームとしては、自分たちの形というか、前線でいい距離感で崩しながらゴールに向かっていく、そういうシーンを作り出すためには、いい形で前にボールを運ぶことが課題だと思っています。今日のように前からハメてくる相手に対してはロングボールを蹴ったあとのセカンドボールを拾って押し上げるのか、(相手がプレスに)来たところの背中を使ってセンターバックがドリブルで剥がしていくのか。それは両方を使い分けられないといけないと思いますし、攻撃陣へいいボールを届けることが、チームとしても個人としても大きな課題です。あと攻撃で足を振ることもすごく大事です。ディフェンスから見て思い切りよく足を振ってくる相手はすごく嫌ですし、そういう泥臭くというか、綺麗な得点だけではなく、とにかく足を振っていくことはチームとして高めていく必要があると感じています。
MF 成宮唯 選手

■まずは試合の感想を教えてください。
前半、自分たちの本来の姿ではない戦いをしてしまったことが大きな反省点です。後半は勢い良く戦えたと思いますが、ハーフタイムに監督からすごく檄が飛んだように、前半INACらしさを全く出すことができませんでした。
■INACらしさが出せなかったのは、広島が予想よりも上回ってきたのか、それとも自分たちのところでうまくいかないところがあったのか、どうでしょうか。
広島さんは相変わらず広島さんだなという部分があって。相手のストロングを今日、全部出されたとも感じていませんが、自分たちが前半に球際の部分だったり、個のところで一人ひとりが目の前の相手に負けなかったら試合にも絶対に勝てていたと思います。ですが、そこは自分も含めて、相手を乗せてしまったという印象です。
■キャプテンの三宅選手が怪我をして交代しました。キャプテンマークを引き継いだ思いとは?
(三宅)史織がいなくなったのは、すごく大きいというか、私にとっても精神的な支柱ですし、技術の部分でも、彼女がいないとこのチームは成り立ちません。それはみんなが思っているところですし、自分も少しグッときてしまったことは反省しないといけません。ただ、今シーズンのINACは誰が出てもいいパフォーマンスを出すことができます。史織の思いも背負って、自分が試合を決めるんだと、すごく力は入ったのですが……。
■66分の久保田真生選手のゴールをアシストしたシーンを振り返ってください。
前半からシュートチャンスで自分で打てる場面はありました。ですが、周りですごく(パスを)呼んでいる選手がいたので、パスを選んでいました。あの場面も自分で足を振ることもできましたが、ゴール前に一人、赤いユニフォームの選手が見えたので、ゴールに結びつくことを意識してパスを出しました。
■今シーズン開幕前にチームとして掲げた目標・三冠達成の夢が絶たれました。リーグとリーグカップの残り2つを獲るため、今後への思いを聞かせてください。
今シーズンのINACのスローガンである『Ignition』は、選手・スタッフ一人一人が勝利に対して心の火を灯し、試合を見てくださる方々などに対してさらに「着火する」という意味が込められています。ですが、今日は全体的に発揮することができませんでした。私たちの怖さは、前に前に行くところだと思いますが、今日はネガティブな、消極的なミスだったり、トライしない場面も多くなってしまった印象です。三冠という目標が絶たれ、リーグで優勝するにはもっとしんどい思いをしなければいけないと思います。今日敗れて悔し涙を流した選手もいますが、泣くくらいに戦ったのかを自問自答して、これを糧にしますという言葉ではなく、私自身も含めてもっと行動で引っ張っていけるようにやっていきたいと思います。
FW 吉田莉胡 選手
■試合の総括をお願いします。
ハイラインでプレーしてきた相手にあまり対応し切れず、自分はもっとチームのために何かできたのではないかと感じています。相手が(ボールを前に)蹴ってくる中で、自分たちもそれに合わせるサッカーになり、ボールが落ち着かず前線にボールが入らない試合になりました。その中でも(相手DFの)背後への動き出しは続けていましたが、思うようにボールを要求できず、自分でボールを収めることもできませんでした。
■広島は相性が悪い相手という印象がありますか?
センターポジションに強い選手が多いチームに対して苦手意識があるというか、正直広島への苦手意識が抜けないことも勝てない要因だと思います。ただ、同じ相手に負けてばかりいられないので、今日こそは勝つという気持ちで全員が決勝に臨みました。相性の悪さも自分たちの弱さだと思うので、これから試合は続きますし、避けられない相手なので次の試合では必ずそれを払拭したいです。
■16527人の大観衆の前でのプレーはどのような経験になりましたか?
自分にとって初めての大舞台で、すごくワクワクして楽しみな気持ちでしたが、少し緊張もあっていつもと比べて変にプレッシャーを感じ過ぎたと思う部分もあります。このような舞台で自分の良さを出して試合を決めるのが、いい選手だと思うので、自分に足りない部分も感じました。今日の負けは全員が決して忘れることはないと思います。今シーズンが終わった時に、笑って終われるチームにならなければいけません。こういう大舞台でプレーして、絶対に残り2つのタイトルを獲る強い気持ちで頑張っていきたいです。
FW 久保田真生 選手
■まずは試合の総括をお願いします
前半は自分が積極的に仕掛けるチャンスをあまり作れませんでした。ハーフタイムに監督から「もっと仕掛けていこう」と指示を受けて後半に入りました。それで後半はよりゴールに向かって仕掛ける動きを意識して臨みました。左サイドでマッチアップする李誠雅選手へのケアについては、自分と(桑原)藍さんの2人でペアになって連携しながら守っていこうと話していました。この試合だけではなく、以前から何度もやっているので、今日も多くの時間で対応できていたと思います。
■66分に久保田選手が決めた、同点弾について振り返ってください。
(成宮)唯さんがシュートを打ちそうという雰囲気があったので、もし自分の近くにボールが転がってきたら絶対にゴールに押し込んでやろうという気持ちでいました。あの付近のエリアにボールが来たら絶対に足を振り抜こうと思っていたので、ゴールにうまく入って良かったです。
■準優勝の経験を今後どのように生かしていきますか?
今日のような舞台で得点が取れたことは自分の中ですごく大きな自信につながったと思っています。ですが、さらにそこから追加点を取れるような力をつけていかないといけないと思います。再開するWEリーグやクラシエカップでも、しっかり足を振ってチームを勝たせるんだという気持ちで毎日練習していきたいです。個人的には今シーズンのWEリーグではまだ1得点なので、もっと決定力の部分でチームに貢献して、次こそはチームの勝利につながるゴールを決めていきたいです。
