[INAC神戸テゾーロ] JFA全日本女子U15サッカー選手権大会兵庫予選 決勝試合結果
[開催日時]
2021年9月5日(日) 80分ゲーム
[場所]
播磨光都第3グランド
[結果]
INAC神戸テゾーロ 1−1 ASハリマアルビオンユース
PK(6−5)
[得点]
51分:金月夏萌
52分:失点
[スターティングメンバー]
GK:石井玖実
DF:山嶋日花、中田愛心、三浦奏里、金月夏萌、時桜帆
MF:三木杏莉、山脇菜花、衣川杏樹、寺田心春
FW:池田春菜
[サブ]
GK:有木心詩
DF:菊川友華
MF:田中さら、今井莉子、中平怜那、森川美優
FW:嶋本眞央
[交代]
56分:衣川杏樹→嶋本眞央
65分:時桜帆→田中さら
68分:池田春菜→中平怜那
81分:田中さら→今井莉子
[コメント]
本日の試合は関西大会進出をかけて、昨年同大会で敗れてしまった相手との決勝戦となりました。
何度もリーグ戦などで対戦している事もあり、試合前に相手がどういうサッカーをしてくるのか、そのサッカーに対して1年間やってきたボールを常に握った中でどう相手を崩して点を奪いにいくのかを話して試合に臨みました。
前半から相手の長いボールと、前からの早いプレッシャーに対して自陣の深いところでの人数が多くなり、ボールを奪っても相手の前からのプレッシャーに対してなかなかボールを繋ぐことができず、慌てて前線に蹴ってしまうという状況が続きました。 インスイタイムのタイミングで少し選手に対して、慌てずにボールを奪った後に周りの選手が良い位置を取ってボールをしっかり繋ごうという話をしました。
徐々にディフエンスラインのパス回し、ドリブルで相手を剥がせるようになり前半の終盤には相手のゴール前までボールを少しずつ運べるようになりましたが、アタッキングサードでの精度と選手の関わりが少なくゴールを奪うことはできませんでした。
ハーフタイムにもう一度自分たちのやるべきこと、やってきたことを選手に話後半に臨みました。
後半からは無駄なロングキックも少し減り、しっかりとボールを繋ぎながら相手のゴールまで運べる回数が増えた中で、後半16分に右サイドの山嶋が中に仕掛けて相手がクリアーしたボールをDFの金月が左足を振り抜き先制することに成功しました。 しかし、先制ゴールから1分後にクリアーミスからの流れでCKを奪われ、そのCKから同点ゴールを奪われてしまいます。
その後も決勝ゴールを奪うために選手は前への意識を緩めずハードワークでボールを奪い、ゴールを目指しましたが相手の体を張ったディフエンスに対してゴールを奪うことができず、延長前半には三木のシュートがクロスバーを叩くという惜しいシュートもありましたが、100分間で勝負がつかずPK戦での決着をつけることになりました。
トレーニングの中でPKの練習もしていたので、選手を信じた中で順番を決めGK石井の奇跡的なセーブもあり、7人目まで回ったPK戦に勝利し優勝することができました。
試合が終了し相手の選手が涙を流しながらこちらに挨拶をしにきた時に、この選手たちもこの日のために一生懸命トレーニングをしてきたんだという事を強く感じたとともに、この選手たちの分も自分たちがこの後しっかり戦っていかないといけないという責任感も感じました。
相手への挨拶を終えて、こちらに帰ってきた選手がサブの選手を含め涙をしている姿を見て、昨年敗れてから1年間、中学生という年齢で絶対に勝たなければというプレッシャーを背負いながら戦い、それをみんなで乗り越え1つの目標を達成したんだという気持ちになりました。
本日の試合に関しては選手たちの頑張りによって関西大会まで連れて行ってもらった部分が大きいと思います。自分たちが目標としているところにはまだまだ遠く、チームとしてやらないといけないことは、戦術の落とし込み、技術の向上、判断スピード、などたくさんすべきことはありますので関西大会までの2ヶ月間のトレーニングの1日1日を私自身も大事にして、今回はメンバーには入れなかった選手も含めて取り組んでいきたいと思います。
最後になりますが、試合には出れなくてもベンチから大きな声を出して応援し続けてくれた選手、大会に入る前の日にテゾーロ選手に対して昨年悔しい思いをさせてしまったのに話をしてくれた昨年のキャプテンで現在、レオンチーナで頑張っている選手、わざわざ中学生の選手のために足を運びお話をしていただいた会長、試合当日選手にメッセージをくれた現在チーナで頑張っている昨年一緒に戦った高校1年生の選手、メンバーには今回入れなかったけど残って一生懸命にトレーニングに取り組んでいたテゾーロの選手、いつでも選手を支え無観客試合という中で遠いところ送迎をしていただいた保護者の皆様、応援していただいたクラブ関係者の方、常に選手のことを考え細かいところまで気を配りながら横にいてくれたコーチ、セットプレーなど時間をかけて資料を作っていただいたGKコーチ、コロナ禍のなか大会が安全に行えるように尽力していただいた大会関係者の皆様に心から感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。