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[INAC神戸テゾーロ] HiFA平和祈念2021Baicom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ 試合結果

HiFA平和祈念2021Baicom BMW CUP 広島女子サッカーフェスタ 試合結果

[開催日時]
2021年8月8日(日) 70分ゲーム 18:00キックオフ
※17:30キックオフ予定でしたが、大雨の為時間変更

[場所]
エディオンスタジアム広島

[結果]
INAC神戸テゾーロ 1−1 U-15日本女子代表

[得点]

15分:寺田 心春

64分:失点

[スターティングメンバー]

GK:石井玖実

DF:山嶋日花、中田愛心、金月夏萌、三浦奏里、佐用稀空

MF:山脇菜花、三木杏莉、寺田心春、池田春菜

FW:宍倉由夢

[サブ]

GK:髙岡彩夏

DF:菊川友華、時桜帆、森結愛

MF:衣川杏樹、今井莉子、野村七虹、岸田優花

FW:嶋本眞央

[交代]

58分:三木杏莉→今井莉子

65分:今井莉子→野村七虹

66分:宍倉由夢→嶋本眞央

 【マッチレポート】
 試合前の豪雨でキックオフ時間が大幅に変更となりましたが、30分遅れで無事にキックオフ。立ち上がりからDF#53三浦奏里を中心に安定したボールポゼッションでリズムよく試合に入ります。守っては前線から出足の鋭いプレスで相手に余裕を与えず、簡単にボールを保持させません。両チーム共に雨でスリッピーになったグラウンドにコントロールが落ち着かないシーンが多い中、攻撃面ではテゾーロがペースを握ります。高い位置で複数の人数をかけてボールを奪うことに何度も成功し、迎えた15分 MF#19寺田小春がペナルティエリア手前でボールを受けると右足を一閃、ボールは吸い込まれるようにゴールネットに突き刺さりテゾーロが先制点を奪います。得点後も集中が切れないテゾーロはMF#40池田春菜が何度もチャンスメイクし相手陣地に攻め込みますが、得点にはつながらずそのまま1-0で前半を終えます。後半に入ると日本女子代表もゴールを奪うために、前からプレスをかけ、効果的にボールを奪うシーンが出てきます。この大会のために集まったメンバーが後半に入ってどんどんチームとしてまとまってくるのが目に見えてわかり、チーム力を上げた日本女子代表がどんどんとテゾーロゴールに迫ります。テゾーロの選手に疲れが見え始めた64分、自陣ペナルティエリア付近でボールをうまくかき出すことができず、相手にボールが渡ると、足が止まった瞬間に相手選手が打ったシュートがゴールバーを直撃、跳ね返りを詰められて失点。失点後も相手の攻撃が止むことはなく、危ないシーンもありましたが、全員が最後まで集中を切らさずプレーし、試合は1-1で終了。
 試合後、選手達のやり切った笑顔と、同点に追いつかれた悔しさが入り混じった表情が印象的だった。

【監督・選手コメント】岸田 茂樹 監督

本日の試合はU -15日本女子代表とやらせてもらえる、なかなか経験することのできない試合でした。

試合前にいい経験ができるというのではなく、勝ちにいくということ、そのためにまずは守備のところをどうやって奪うのかというところを選手としっかりと確認して試合に臨みました。

ウォーミングアップのところで雷によって一時中断し、試合時間が遅れたこともあり、少し雰囲気的に心配なところはありましたが、スタートの選手だけでなくサブの選手も声をかけ合って、自分たちの力で試合に向かう気持ちを作っていきました。

前半から代表の選手相手に臆することなく、守備のところでは後ろからの声で限定させた中でハードワークをやり続け、球際のところでもしっかりとボールを奪うことができました。 そうした中で山脇の仕掛けから相手陣地でスローインを得ると、宍倉→池田→寺田とつなぎペナルティーエリアの外から寺田が右足を振り抜き先制に成功しました。

点を奪った後も守りに入るのではなく、前線からの守備、ボールを奪ってからのポゼッションで追加点を奪いにいく姿勢が随所に見られました。

後半に入っても集中を切らさずにゴールを奪うために、選手全員が助け合いミスをカバーし合って、追加点を奪おうとハードワークをし続けていました。

しかし、疲れが見え始めた終盤にロングシュートがバーに当たったのを押し込まれ同点に追い付かれてしまいました。 最後まで選手はゴールを目指してボールを動かしゴールに向かいましたがスコアを動かすことはできず同点のまま試合終了となってしまいました。

まだまだ技術的なミスや、ビィルドアップのところで相手に引っ掛けてしまい守備でのハードワークが多い部分がありますが、あれだけのハードワークを攻撃でもっと使えれば、もっと見ていて楽しいサッカーができると思いますし、選手にはそれを実現させるためのスキルは備わっていると思います。 これからも人とボールを動かしながら、ゴールを奪いにいくというサッカーを突き詰めるために、トレーニングの中から1つ1つのプレーにこだわって選手とともに行っていきたいと思います。

今まで色々な試合を見てきましたが、今日の試合ほど見ていて感動した試合はありませんでした。 それは出ていた選手が本当に勝利に向かって頑張っていたというだけでなく、試合には出ていないサブの選手がいつでも試合に出れる準備をしながらピッチに出ている選手に声をかけ続けていたこと、ゴールを奪った時に中の選手だけでなく、サブも含め全員が心から喜べたとこ、みんなのためにピッチではなくスタンドから撮影をしてくれた選手がいたこと、これら全てが自分のためでなくチームのために行っていた行動だったからです。

だからこそ、どうしても『勝利』という形で終わらせてあげたかったのですが、わたしの力不足、経験不足であれだけ頑張った選手に『勝利』という経験をさせてあげられなかった。 選手に求めるばかりでなく自分自身もこういう思いを選手にさせないため、成長しないといけないと強く感じました。

最後にコロナ禍のなか様々な対策をして運営をしてくださっている大会運営の方々、大会に参加させてくれたクラブ、遠いところ足を運んでいただいたクラブ関係者の方、労を惜しまずに動いてくれたヘッドコーチ、GKコーチ、そして最後までチームで戦ってくれた選手、遠いところまで応援に来ていただいた保護者の皆様に感謝したいと思います。 

DF #53 三浦 奏里(みうら かなり)中学3年生
キックオフからいい試合の入りができて、日本女子代表を相手に先制点をとれたことがすごくよかったと思います。自分は取った後のボールなどをしっかり繋ぐことができず、ボールを失ってまた守備になる場面が多々あったと感じました。しかし、カバーの位置を意識しながらしっかり声も出してできてたので、そこは今後も継続していきたいです。疲れてくると声を出すだけになってしまって、どっちに追い込むかなど考えることができていなかったと思います。
次の試合はそういうところも意識して試合に臨みたいです。先制点をとってリードしていたのに、落ちついてボールを回すことができず最終的には同点という形で終わったことはすごく悔しかったです。
 勝てた試合だと思いました。勝ちきるためにも後ろで1番試合状況がわかっている自分が誰よりも声を出してチームを勝利に導きたいと思いました。
次の試合では、アップから盛り上げて集中して試合に入ることをチーム全体で意識していきたいです。

FW #25 嶋本 眞央(しまもと まひろ)中学3年生
今日は外から見てる時間が長かったから、代表選手のプレーや、自分達ができていた事、足りていないところがよくわかりました。代表選手はフィジカルの強さや、ロングキックの正確さ、止める蹴るの技術がある中で、私たちのスターティングメンバーは試合の入りから守備をしっかり行い、攻撃に向かう事ができ、相手よりも先に点を奪えたことはとても良かったと思いました。先制点をとることを次の試合からも継続し、一戦一戦戦っていきたいと思います。
 自分が試合に出た時は、今日のみんなのように、ビビらずFWとして前にチャレンジし結果を残して絶対勝てるように頑張りたいと思います。

【選手 一問一答】
MF
 #19 寺田 小春(てらだ こはる)中学3年生
- 全体を振り返って -
前半は全員がプレスを早くかけていたので、たくさんボールが奪えてゴール前まで何回も行けていてよかったけど、後半から少し疲れが見えてきてプレスも弱くなったところで失点してしまって、勝ちきれなかったことはすごく悔しかったです。
 
- 得点シーンを振り返って -
いい位置でボールを受けることができて、しっかり顔を上げて相手ゴールキーパーの位置を確認して思い切って蹴ったら入ったのでよかったです。

DF #2 山嶋 日花(やましま にちか)中学3年生
- 今日の試合の印象を教えてください -
自分たちが前から強く行っていたので、相手のサッカーをさせてなくて、自分たちのペースでできていたと思います。
 
- 厳しい時間帯を1失点でしのげた理由は -
1点取られたときに、「守る」ではなく、みんなが1点取りに行こうという姿勢でプレーしていましたので、最終的に1失点で終えることができたと思います。

DF #37 金月 夏萌(きんげつ なつめ)中学2年生
- 今日の試合を振り返ってください -
前半はボール保持の時間が長くて、リズムよく攻めることが出来てしましたが、後半は相手が前からくることに対して焦ってしまい、失点されてから全体の空気が悪くなっていたので、そこは修正していきたいです。
 
- 次の試合に向けて -
今日の試合では奪った後にしっかりボールを繋ぐことができていなかったので、そこを改善して、次の試合では自分たちのサッカーがしたいです。

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