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[INAC神戸テゾーロ] 第38回関西女子ジュニアユースサッカー大会 準決勝 試合結果

[開催日時]
2022年1月16日(日)80分ゲーム 12:30 キックオフ
[場所]
J-Green堺 S15ピッチ
[結果]
INAC神戸テゾーロ 3−1 京都精華学園中学校女子サッカー部

[得点]
42分:失点
65分:三木杏莉
75分:山嶋日花
80分:平七海
                             
[スターティングメンバー]
GK:有木心詩
DF:森結愛、石田鈴、金月夏萌
MF:佐用稀空、森川美優、山脇菜花、池田春菜、時桜帆
FW:嶋本眞央、平七海
[サブ]
GK:西本稀彩莉
DF:山嶋日花、菊川友華、中田愛心
MF:三木杏莉、寺田心春
FW:中平怜那
[交代]
39分:池田春菜→寺田心春
HT:石田鈴→中田愛心
HT:時桜帆→山嶋日花
HT:嶋本眞央→中平怜那
62分:佐用稀空→三木杏莉

[コメント]

本日の試合は勝てばU-15の関西リーグ昇格が決まる一戦となりました。

試合前に昨日の試合の修正点とチームとしての守備の仕方を確認して試合に臨みました。

前半、少し引いた相手に対してDFラインからのビルドアップと前線からのプレスによって主導権を握り攻め込みますが、ゴールを奪うためのパスのところとシュートの精度をかき得点を奪う事ができません。

ハーフタイムに相手のDFラインに前の選手が入りすぎずに段差を作ってギャップを作ることと、ダイレクトを使いタイミングを変えてボールを入れていくことを話し後半に臨みました。

後半、立ち上がりのところでビルドアップを相手のFWに奪われ先制点を奪われてしまいます。その後も自分たちのやってきたサッカーを貫き蹴るのではなく、しっかりと繋ぎながら相手のゴールまで何度もボールを運びますが、なかなかゴールを奪うことができません。 後半も引水タイムが終わり、残り15分になったところで待望の同点ゴールが生まれます。左サイドでドリブルを仕掛けたMF山脇がファールをもらいFKを得ると、途中出場のMF三木が直接狙ったボールが相手に当たりそのままゴールに入ります。時間がどんどんなくなっていく中で迎えた75分、左サイドでDF森から受けたMF山脇がFW平とのパス交換から抜け出しセンターリングをゴール前に送り込むとFW中平には合いませんでしたが、逆サイドから長い距離を走り込んできたDF山嶋が豪快に叩き込み、逆転に成功します。終了間際にもFW中平の仕掛けから打ったシュートのこぼれ球をFW平が詰めてゴールを奪い、3−1で勝利する事ができました。

今回のゲームでビルドアップの質を上げていくこと、ゴール前でのクオリティの部分、個の技術の向上など、全国で戦うためのチームになっていくためにはたくさんの課題が出ましたが、どんな状況になっても選手が自分たちがやろうとしているサッカーをやり通したこと、それが新しい選手が出場してもできたこと、最後まで諦めずにベンチのメンバーも含めて戦えたこと、そして勝ち切ったことは本当に強いチームを作っていく上で大事な部分を選手は証明してくれました。そして関西リーグへの昇格も決まり、今年はより強度の高い中でゲームを行うこともできます。戦術・技術の部分に関してはわたしの指導が大事になってくると思うので、わたし自身もしっかりと努力、勉強し、素晴らしい選手と共に日々のトレーニングから積み重ねていきたいと思います。

 本日の試合で今年1年テゾーロを支えてくれてきた3年生が受験勉強のため、チームから離れることになります。
INAC神戸U-15からINAC神戸テゾーロにチームの名称が変わり、チーム始動の時にテゾーロとしての歴史をみんなで作っていこうという話をみんなにしました。 思春期という大事な時期に色々なことがあった今の3年生、苦しいこと、辛いこと、不安に思うことが楽しかったり嬉しいことよりは多くあったと思います。 そんな中、兵庫県大会での優勝、関西大会での優勝、全国大会でも準優勝チーム相手に堂々と戦い、最後に関西リーグ昇格と本当にたくさんのINAC神戸テゾーロとしての歴史を作ってくれました。 何より今の3年生が素晴らしかったのはサッカー選手としてはもちろんですが、その人間性の部分だと思います。 人間、自分の調子がよかったり、試合に出ていたり、気持ちに余裕がある時はいい振る舞いや、いい言動ができると思います。 大事なのは調子が良くなかったり、試合に出れない、パフォーマンスがなかなか上がらない、思うようにいかない時にどういった振る舞いや言動ができるのかだと思っていて、今の3年生は自分がどんな状況にいてもトレーニングに必死に取り組み、自分も辛いはずなのに後輩たちにアドバイスやいい声をかけ続けてくれていました。 そして何よりチームのために何が必要かを考え行動・言動できる人間性を持った選手ばかりでした。正直、大人でもここまでの人間性を持った人をわたしはあまり見た事がありません。 選手と監督としての関係ではなく人と人として本当に尊敬することのできる選手たちだったと思います。
 怪我をして必死にリハビリを頑張っていたけど、全国大会に連れて行ってあげられなかった選手が最後の試合で決勝点を取ったこと、なかなか試合に出れない中でも努力することを決してやめずに最後の試合で先発でいいパフォーマンスを見せてくれた姿を見て、努力してきたことが報われるんだと改めて思い知らされましたし、本当に嬉しかったです。
 最後の試合の映像を見返してゴールが決まったときに交代した選手、試合に出れていない選手が本当に喜んでくれている姿を見て、本当に素晴らしい選手を指導させていただいていたんだと改めて感じました。 そして、最後に2年生が3年生に送った言葉を聞いて、そんな素晴らしい人間性を持った3年生の姿は確実に下の世代にも伝わっていることがわかりました。

 もう今の3年生と一緒にトレーニングができないというのは今は全く実感が湧きませんが、今から指導者を続けていくとしてもこの3年生のことは一生忘れないと思います。

 最後に、選手にとっていい指導者だったかはわかりませんが、素晴らしい人間性のある選手を育てていただき、そんな大事な娘様をINAC神戸に預けてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。

 本日も遠いところ足を運び、たくさん応援いただきました保護者の皆様、サポーターの方、レオンチーナの選手、に感謝したいと思います。 ありがとうございました。

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