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[INAC神戸テゾーロ] 高円宮妃杯 JFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 2回戦 試合結果

[日時]
2024年12月8日(土) 80分ゲーム 11:00 K.O
[場所]
@磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場

[結果]
INAC神戸テゾーロ 1−1 SATOなでしこU-15
                      PK(5-6) 

[得点]
7分:失点
68分:沖口璃々花

[スターティングメンバー]
GK:岡本紗和
DF:米村悠希、小西芽衣果、野村香帆
MF:大島杏里、定兼愛莉、三枝莉子、池上さくら、下江世夏
FW:沖口璃々花、太田朱
[サブ]
GK:宮地絢花
DF:横山絆海、北村礼、新名風結
MF:八木美月
FW:青木唯奈、高田未來

[交代]
31分:太田朱→青木唯奈
62分:米村悠希→北村礼
65分:大島杏里→横山絆海
79分:岡本紗和→宮地絢花
79分:青木唯奈→高田未來

[コメント]

本日の試合はJFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会2回戦となりました。

試合前のミーティングで守備の際の長いボールへの対応の部分、攻撃ではブロックをひかれた際の崩し方、相手を見ながらパスとドルブルを使って前進すること、この試合に絶対に勝って帰ろうという話をして試合に臨みました。

試合開始からビルドアップでボールを持って考える時間が長くなり相手のプレスを受け、後ろの選択肢と長いボールが増え落ち着いたゲーム展開になりません。押し込まれる展開の中で7分、ロングボールからCKを得るとFW太田が蹴ったボールにMF定兼が頭で合わせますが枠を捉えることができず得点とはなりません。直後の8分、自陣でゴールキックから右サイドでミスからボールを奪われると、ミドルシュートを打たれこれが入ってしまい開始早々に失点してしまいます。失点したことで前に行くしかなくなると10分、相手のゴールキックを太田が奪いドルブルで運びFW沖口にボールを入れると沖口がドリブルで仕掛けシュートを打ちますがこのシュートは力がなくGKに防がれます。その後も同点に追いつくために攻めますが、最後の質が悪く単純なミスも多く決定的な場面を作ることができない時間が増えます。逆に28分、右サイドの自陣でのスローインからボールを奪われるとドリブルで運ばれシュートを打たれます。ここはDF小西が体に当てますがこぼれ球を中央に入れられダイレクトで合わされ決められてしまいますが、これはオフサイドに救われ失点とはなりません。30分、DF野村のクリアボールがそのまま背後に抜けそれに反応した沖口がGKとの1対1になりかけますが、ドリブルが大きくなってしまい出てきたGKに取られてしまいます。少しずつボールは動かせるようになり、MF池上のサイドからの突破や沖口のサイドでの仕掛けからゴール前まではいくもののセンターリングの質や簡単な技術ミスも多く決定的なとこまではいけずに前半を0−1で折り返します。

ハーフタイムにビルドアップで出しての判断を早くするために選択肢を作ること、ボランチを使って幅を使って攻めること、セカンドボールへの反応と球際をしっかりいくことを話して後半に臨みました。

後半開始から幅を使いながら足元でしっかりボールを動かせるようになると相手コートでの時間帯を増やしていきます。46分、中盤でのこぼれ球を野村がFW青木に縦パスを入れ、青木が沖口に繋ぎ沖口がペナルティーエリアまで運び中に入れるとフリーになったMF下江が左足でシュートを打ちますがここはGKの正面を突いてしまいます。そこからブロックを作ってゴール前を固めてくる相手に崩しきれない展開が続きますが58分、右サイドの深い位置のスローインから沖口が突破しゴール前まで運んで青木に横パスを通しますが、青木のシュートはミートせず決定的なシュートを決め切ることができません。64分、MF定兼が左サイドをドリブルで突破し左足でいいクロスをあげますが中とのタイミングが合わずシュートまで行けません。68分、自陣左サイドで野村がボールを受けると落ちてきた青木にボールを入れます。これを青木がマイナスのサポートに入った池上に落とすと池上がワントラップから背後に抜けた沖口に柔らかいボールを通します。これを受けた沖口が巧みなドリブルで中に切り込みDFを2人交わして左隅に決め、1−1の同点に追いつきます。その後も最後までサイドを使いながら得点を奪うためにゴールに迫りますが相手の粘り強いディフェンスもあり、得点を奪えないまま勝負の行方は初戦に続きPK戦に持ち込まれます。

PK戦はINACが先行で始まります。 1本目、2本目とお互いに決め合い3本目を外してしまうと相手に決められ1点先行されます。4本目も止められると決められたら終わりの状態で4本目をGK宮地が止め、5本目を決めると決められたら終わりの5本目も止め、サドンデスに持ち込みます。6本目、7本目とお互いに決め合い迎えた8本目、INACが止められてしまったのに対して相手に決められ、全国制覇を目標に戦ってきた全国大会はベスト16での敗退が決まってしまいました。

全国制覇という目標を1年間掲げてやってきた中で、全国大会に怪我人が多く出たりと様々な困難がたくさんありました。しかし、選手は今日の試合も含めて絶対に目標を達成するという強い気持ちを持って本当に真剣にトレーニングに取り組んできました。 今まで先制点を取られるとなかなか追いつくことができないチームでしたが、今日の試合では同点にまで追いつきました。 選手は最後まで諦めずに今、持っているものを全て試合で出したと思います。それでも勝ちことができなかったのは、全て監督であるわたしの責任、能力の足りなさが原因です。全国という緊張する舞台の中で選手にそういった試合を経験させてあげられずに挑んだこと、相手がどういうサッカーをしてきたとしてもテゾーロのサッカーをやり抜くだけの技術を選手に身に付けさてあげられなかったこと、本当にここまで悔しい思いをたくさんしながら歯を食いしばってやってきた選手に勝利という結果を出してあげられなかったことが本当に申し訳ないです。 今年の3年生は選手としてだけでなく人としての部分でも本当に尊敬できる部分がたくさんあり、そういう選手がテゾーロでサッカーを最後までやってくれたことがテゾーロにとっての凄く大きな財産になりました。3年生への思いはたくさんあるので直接伝えたいと思います。 来年はそんな3年生の姿をずっと見てきた1・2年生が必ずこの悔しさを結果に繋げてくれると思います。

今まで自分のわがままを聞いて協力をずっとしてくれたアカデミースタッフの方、テゾーロのコーチで自分がやりやすいように常に動いてくれた神崎コーチ、持丸コーチ、そして常にアカデミーを気にかけ応援していただいたクラブスタッフ、トップチームのスタッフと選手の方々、本当にありがとうございました。

最後に選手に対して常に厳しいことを言ったり、要求するわたしに大切な子どもを預けていただいただけでなく、家庭でのフォローや遠いところまでの送迎・応援などいろいろな面でご協力していただいた保護者の皆さまに心から感謝したいと思います。素晴らしい選手を指導させていただき本当にありがとうございました。

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