【INAC神戸テゾーロ】JFA U-15女子サッカーリーグ2025関西 第3節 試合結果
[日時]
2025年4月29日(火) 80分ゲーム 16:00 K.O
[場所]
@三木防災第三球技場
[結果]
INAC神戸テゾーロ 5-0 SAKURA UNITED F.C
[得点]
8分:青木唯奈
48分:下江世夏
71分:沖口璃々花
79分:沖口璃々花
80分+3分:大島杏里
[スターティングメンバー]
GK:喜田苺佳
DF:横山絆海、古田光舞、山内うた
MF:大島杏里、下江世夏、三枝莉子、八木美月
FW:青木唯奈、沖口璃々花、中崎杏
[サブ]
GK:宮地絢花
DF:松山優日菜、新名風名
MF:中村美柚、高平莉沙良、鈴木遥香
FW:梅本雫
[交代]
HT:八木美月→鈴木遥香
HT:中崎杏→中村美柚
49分:古田光舞→新名風結
49分:青木唯奈→梅本雫
62分:横山絆海→松山優日菜
62分:下江世夏→高平莉沙良
[コメント]
本日の試合はJFAU-15女子サッカーリーグ2025関西の第3節となりました。
試合前のミーティングでは、この試合のメンバーに入ることができなかった選手たちがいること、メンバー入りの権利を得た選手たちは今まで積み上げてきたものをチャレンジすることを伝え、試合に臨みました。
試合の入りを意識して全体で前を向く姿勢を見せ、ボールを動かそうとしますが、相手の状況や味方の立ち位置を確認せずに前線にボールを入れてしまう場面や、技術的なミスも見られ、なかなかリズムをつかむことができません。それでも前半8分、相手GKのロングキックをMF下江がヘディングで跳ね返したボールを中崎→沖口→青木と前線3人によるダイレクトプレーでつなぎ、最後はPA外からFW青木がミドルシュートを決めて先制点を奪います。その後もボールを保持して主導権を握りながら試合を進めますが、追加点を奪うことはできません。相手のゴール前のブロックに対して、MF大島・八木がドリブルで打開を図るものの、うまく抜け出すことができず、前線3人での連携による崩しもシュートが枠を捉えきれません。コーナーキックからも再三チャンスを作りますが、ゴールを奪うまでには至りませんでした。また、相手がシンプルに蹴ってくる展開の中で、DF横山・古田・山内の3人がしっかりと跳ね返し、こぼれ球を回収して、攻撃に繋げる場面も多く見られました。前半を通じてどのポジションからもゴールへ向かう意識は見られましたが、決定的なフィニッシュシーンを作ることができず、1-0のまま前半を終えました。個人での打開を積極的に狙う姿勢は評価できますが、ゴール前では強引なシュートも目立ち、より冷静な判断が求められる場面もありました。
ハーフタイムには、前半のプレーに対するメンタリティの持ち方や、判断・選択の質、そして1つひとつの技術に対するこだわりを改めて伝え、後半へ臨みました。
後半48分、コーナーキックの守備からボールをクリアし、そこからロングカウンターへ繋げます。途中出場のMF中村がボールを持ち運ぶと、追い越してきた大島へパス。さらに、大島を追い越した下江にパスをし、GKをかわして流し込み、追加点となる2-0とします。その後も相手コートでのプレーが続きますが、交代選手を含めゴールを奪うには至りません。それでも62分には横山・下江に代えてDF松山・MF高平を投入。後半終盤にかけて相手の守備強度が落ちてくる中で、2人の前への推進力が効いていきます。すると71分、前線からのプレッシングに連動した高平が相手DFのパスをカットし、自ら運び出すと、動き出した沖口へスルーパス。これを受けた沖口が相手を交わし、左足でグラウンダーのシュートを決め、3-0とリードを広げます。さらに79分には、松山のロングスローのこぼれ球を拾った沖口が抜け出した高平へパス。高平がゴール前でタメを作り、途中出場のFW梅本へラストパスを送ると、梅本がワンタッチでポストプレー。ボールを受け直すと、PA外からニアサイドへシュートを決め、スコアを4-0とします。そして試合終了間際の80+3分には、右サイド奥からのスローインから沖口がボールを左サイドまで運び、MF鈴木が空けたスペースへ大島がサポートに入ります。大島はそのまま右足で流し込み、GKに触られながらもネットを揺らし、5-0とするダメ押しのゴールを決めました。
この試合では、DFやボランチの選手たちが終始ロングボールに対して粘り強く跳ね返し、そこから効果的に攻撃へと繋げていきました。また、交代選手たちがゴールに関わるプレーを見せ、前線の選手たちも最後まで得点を狙う姿勢を貫きました。それぞれが自分の役割を全うし、奮闘する姿が多く見られた一方で、チームとしてゴールに繋がるプレーを連動して行う部分には、まだ改善の余地を感じました。それでも、初出場となったGK喜田が落ち着いたプレーで3試合連続無失点で試合を終えることができたことは、前線からの守備とチーム全体のコンパクトな連動が機能している証でもあり、目指すスタイルが形になり始めていると感じています。5月で前期が終了しますが、昨年苦しめられた相手との対戦も残っています。攻守においてチームが目指すプレーをさらに成熟させながら、どのような形で前期を締めくくるのか。そのために、日々のトレーニングで積み重ねていきたいと思います。
本日も遠方から送迎・応援等でご協力いただいた保護者の皆様、試合にスムーズに入れるよう色々とサポートしてくれたスタッフの方々、メンバー入れ替えがあったりと苦い思いをした選手もいると思いますが切磋琢磨してくれたテゾーロの選手に感謝したいと思います。来週はどのメンバーでどの選手が活躍するかGKコーチとしてもすごく楽しみでしかありません。この楽しみは期待の表れです。成長できるタイミングを逃さないようにチーム全員で毎日を過ごしたいと思います。本当にありがとうございました。
[次回試合予定]
2025年5月6日(火)
JFA U-15女子サッカーリーグ2025 関西 第4節
15:30 K.O
VS 京都精華学園中学校女子サッカー部
@ ビックレイク人工芝Aグランド